AIJ、残高240億円

 証券取引等監視委員会の調査で、約2000億円に上る年金資産の大半を消失させたAIJ投資顧問が現時点で保有している資産は、最大でも約240億円にとどまることが判明しました。
 監視委の検査終了後、AIJの投資顧問業者としての登録は取り消される見通しで、資産は顧客に分配されることになりますが、預けた金額の1割程度にとどまる見込みです。

 AIJ投資顧問は、野村証券、ペイン・ウェバー証券(現在のUBS)、一吉証券で長年営業畑を歩いてきた浅川和彦が1989年に前身の投資顧問企業を買収し、2004年に社長に就任したものです。
 電気工事会社、運送会社、建設会社など中小企業の厚生年金基金の運用を主力としていましたが、アドバンテストや安川電機など大企業の企業年金も顧客としていました。2011年9月末時点で、124の企業年金から1984億円の資産の運用を受託していました。

 大切な年金資産、まさか1/10になってしまうとは、悪夢としか言いようがない事件です。資産を預けていた人たちの胸中は察するに余りあります。

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